
これは、ものごとのさまざまなつなげ方、まとめ方、
関係づけの方法を次々と発見する遊びです。
――ブルーノ・ムナーリ
紙にちらばった21個の点を線で結ぶとしたら、あなたはどう描く?
ムナーリの詩的な空想と美しい見立てに導かれ、視覚表現によるコミュニケーションの基礎を学ぶ演習帳。
イタリアのアーティスト、ブルーノ・ムナーリが晩年に夢見た新しいデザイン教本の形を実現した伝説のシリーズ「Block Notes」のなかの一冊です。
内なる子どもの目を開き、
手を動かして考える――
デザインの本としても、遊びとしても楽しめます。
訳/ 阿部雅世
編集 /月とコンパス
発行 /トランスビュー
2018年7月発行
ISBN / 978-4798701653
寸法 /(120×160×16mm)
ページ数/ 126ページ
Bruno Munari(ブルーノ・ムナーリ)
1907年ミラノ生まれ。イタリアの前衛美術活動「未来派」に共鳴し、造形作品の発表をはじめる。1930年代よりグラフィックデザイナー、アートディレクターとして本の編集や装丁を手がけ、戦後ダネーゼ社をはじめとするプロダクトデザインの仕事も多数。1954年、55年、77年にコンパッソドーロ賞を受賞。子どものための実験的な絵本やワークショップによっても世界に知られ、1974年、84年に国際アンデルセン賞を受賞。60年代以降、ハーバード大学で視覚表現によるコミュニケーションについて講義を行うなど、新しい時代のためのデザイン教育に尽力。1998年の没後なお、創造の本質に迫る教育の普及に貢献し続けている。
阿部雅世(あべ・まさよ)
1962年東京生まれ。法政大学工学部建築学科卒業。イタリア・ドムス・アカデミー工業デザイン科マスター修了。MasayoAve creation| SED.Lab所長。ICFF2000 Editor's Award, A&W Mentor Award 2006 ほか、建築、工業デザイン、素材研究などの幅広い分野で国際デザイン賞を受賞。ベルリン芸術大学、エストニア芸術大学教授を歴任後、2016年よりベルリン国際応用科学大学教授。著書に原研哉との対談集『なぜデザインなのか。』、訳書にブルーノ・ムナーリ著『ムナーリのことば』『正方形』『円形』『三角形』のほか、オスカー・ニーマイヤー著『ニーマイヤー 104歳の最終講義 空想・建築・格差社会』(以上、平凡社)がある。